血の繋がった、知らない爺さん。 ちょっとした出来事 2012年08月22日 一度も会ったことがない、母の父の死に顔を見に行ってきた。祖母からはいつも悪いことしか聞かなかった。博打好きな暴力亭主。祖母の言うことはいつも大袈裟だから本当かどうかは良くわからないけど、「娘を連れて命からがら逃げてきた。」っていつもいっていた。それに一緒にいってくれた親戚の男の人が車中で語る武勇伝もあって、どんな悪い死に顔なんだろうとはるばる2時間もかけて見に行ったが、どうってことない普通のガリガリの爺さんだった。親戚の人はその爺さんをひどく尊敬していたみたいだった。爺さんは実業家で、レストランやスナックを何件か経営してたとか、なにそれという高い外車に乗ってたとか、やくざまがいのことをして爺さんの弟がさらわれて必死で助けたとか。自分と血が繋がってるのが嘘みたいな波乱万丈な人生を生きた人なんだ、ってちょっと興味が湧いたけど、親戚の人の「爺さんは世話好きでいつもひとのことばっかり考えてる器の大きい人」みたいな話で無性にムカついた。なんだそれ。もう40年近く自分の子供の存在無視しといてそりゃねーだろ。うちで「史上最強の悪者」が「みんなの頼れる兄貴」みたいにして尊敬されるのにすごい腹が立った。ばあちゃん苦労してたの知ってるし、ばあちゃんがその爺さんを憎んでたのも知ってるからそういうのもあるかもしれないけど、なんだそれって思った。置いてあった折り紙で鶴折ったらなんか落ち着いた。線香あげて、手を合わせたけど、別に何も感じなかった。自分が人の死にこんなに無感情になれるんだって少し笑えた。 PR